近年、新潟県中越沖地震、岩手・宮城内陸地震、中国・九州北部豪雨などの自然災害や、子どもが犯罪に巻き込まれる事件・事故などが発生しています。子どもが、災害等に遭遇して強い恐怖や衝撃を受けた場合、その後の成長や発達に大きな障害となることがあるため、子どもの心のケアが重要な課題となっています。 文部科学省では、災害や事件・事故発生時における子どもの心のケア、子どもの心のケアの体制づくり、危機発生時における健康観察の進め方に加え、対処方法等について参考事例を通して理解が深められるように構成した、「子どもの心のケアのために―災害や事件・事故発生時を中心に―」を作成しました。 第1章 災害や事件・事故発生時における子どもの心のケア 1 心のケアの意義 2 災害や事件・事故発生時における心のケアの基本的理解 (1)災害や事件・事故発生時におけるストレス症状 (2)災害や事件・事故発生時におけるストレス症