昔から, 三角比を学習するときは度数法で, 三角関数に発展させるときは,弧度法で という決まりがありました。 だから,180°以上のsin,cosを扱うときに弧度法になったのです。 大体は高1の終わりから高2にかけてでした。 関数として扱うには,グラフなどを描く必要があり縦横の長さの比は1つの問題となります。1°の1とsinの最大値1とで同じ長さにしてよいのか? そこに合理的に答えられる単位が弧度法なのです。 ところが,あるとき,文部省の諮問機関に頭のおかしい学者が入りました。その人達のせいで横軸を度で表すと言う,ゲテモノのようなグラフが出来上がったのです。そして,弧度法は数Ⅲの微分積分まで追いやられました。 参考書の著者たちは,お上の決めたことに逆らえず,まるで戦時中のように,泣く泣く自分の著書を書き換えたことでしょう。 だから,今,高2の三角関数で弧度法を学習することは,やっとまともに