それでは、実際にIPv6を使ってみよう。まずはIPv6のアドレスを確認してみる。テストに使用したシステムは、Windows 7のPCが2台である。コンピュータ名は「PC1」「PC2」だ。実際にはHyper-Vの仮想環境上で実行しているが、実環境でもそう違いはない。ただしすでにIPv6環境がネットワーク上にあるとIPv6の挙動が異なるので、ここではプライベート・ネットワーク(外部からは完全に分離、隔離されたネットワーク)環境を構築し、その中で動作させている。つまり、ピア・トゥ・ピアのワークグループ・ネットワーク環境である。IPv6のルータもないし、IPv6アドレスを配布してくれるDHCPサーバもいない。 このようなネットワークの場合、IPv4では各PCに「APIPA」というアドレス(169.254.0.0/16)が割り当てられるが、IPv6の場合は次のようになる。 ※Windows 7(PC