川崎市高津区にあるパークシティ溝の口は、築30年を超えた現在も高い人気を誇る大規模マンションだ。中古での販売価格を調べてみると、75m2前後の3LDKの住戸で4500万円前後。新築分譲時は同程度の住戸が3000万円台前半だったというから、当時より高値がついていることになる。資産価値の維持の背景にあるのが、修繕委員会のたゆまぬ努力だ。これまでどのような取り組みが行われてきたのだろう。 2度目の大規模修繕を前に住民主導の修繕にスイッチ JR南武線、東急田園都市線、東急大井町線の3路線が乗り入れる溝の口の駅から、歩いてわずか5分ほど。「パークシティ溝の口」は、三井不動産(現・三井不動産レジデンシャル)のパークシティシリーズの第1号として、1983年に竣工された。5万6761m2の広い敷地に低層棟7棟、高層棟5棟の全12棟が立ち並び、総戸数1103戸。敷地内にスーパーなども入り、当時としては画期的
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