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「現金支払いお断り」――。ある携帯電話販売店の店頭には、このような看板が掲げられている。スウェーデンの首都、ストックホルムの街中では、たびたび見られる光景だ。 「スウェーデンでは現金を使って買い物をする人が減る一方だ」。そう語るのは、キャッシュレス決済システムの開発を手掛けるシームレス社のピエテル・フレデルCEO。 同国で消費者の決済手段のうち「現金」が占める割合は約41%にすぎない。同じくキャッシュレス化が進む米国でも同55%であることを踏まえると、世界でもスウェーデンが頭一つ出ているとわかる。 大手銀行も束になって参戦 「キャッシュレス決済はもちろんのこと、移動体通信ネットワークを使えば、一瞬でお店の中に来て買い物できる感覚」と、フレデル氏。シームレス社の決済システムは30カ国に浸透しているが、発祥の地であるIT大国スウェーデンにあっては、肩を並べる競合が数社存在する。 さらに最近では
日本国内では、長時間労働や残業代の未払いで従業員を酷使し、使い捨てにする企業のことを長らく「ブラック企業」と呼んでいる。これに対し、従業員を大切にする優しい企業のことを「ホワイト企業」と呼んでいる。 「ブラック企業」は昨年の「新語・流行語大賞」トップテンにも選ばれ、日本メディアでも当たり前のように使われている。ネットでは連日のごとく「ブラック企業」絡みの記事が報じられている。しかし、私はこの「ブラック企業」という言葉を以前からずっと「人種差別用語」、あるいはそれに類する言葉だと思ってきた。この言葉を耳にする度に、「ああまた、人種差別用語が使われている」と心を痛めてきた。使ってはいけない言葉だと思っている。東洋経済オンラインにはこれまで軍事や外交、政治問題を書いてきた身ではあるが、今回、この問題について書く機会を得られたので、思うところを記したい。 色で価値判断するのはタブー 従業員を酷使す
※インタビュー(上)はこちら 日本はSFの管理社会そのまんま ――日本は「未来国家」だと指摘していますが、どういう意味でしょうか? 悪い意味でです。民主化を超えたスーパーフラットな監視社会が自然発生的にでき、そのストラクチャーは草の根ゆえに強固です。成功者を妬み、引きずり下ろし、失敗をあざけり笑い、楽をしたいと思い、だらだらと生きている者たちが心の平静を保つ。 国家債務が限界を超えても、その責任を取ろうとするコンセプト1つ出てこず、大衆は文句を言い続けながら怠惰な生活を留保し続けられると信じている。批判精神さえ持ち続ければ自分は、世界は正義なのだ、という無軌道な信心がある。これ、SFに出てきた未来の管理社会の風景そのまんまじゃないですか。 そして、これだけのデフレ社会でも、人々の幸福度がおそらく20年前よりも上がっている。その異常事態に気がついていない住人としての日本人は、未来社会を生きて
あいさつが重要な理由 ――村上さんのように、世界の一流たちに食い込み、世界の第一線で活躍するために大事なことは何でしょうか。 勘を鍛えて、上手なあいさつを身に付けて、ルールをスキャンすることです。世界で勝つためには、勘のよさが大事。私は、英語がうまかったり、高くて良い弁護士がついているわけでも、すごい人的ネットワークを持っているわけでもありません。ただ、各局面で勘所を見抜き、勘所のみに集中して、白黒のジャッジを下すようにしてきました。そして、勘が鈍らないよう、つねにトレーニングを続けています。それが、失敗しないで生き残れている理由だと思います。 ――村上さんは、会社のスタッフにも、あいさつの訓練を徹底しています。そこまであいさつにこだわるのはなぜでしょうか? あいさつというのは人間関係の前提状況を造る設定です。あいさつを交わすことによって、場が設定され、事物の進行の前提状況ができます。その
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