写真専門額屋「フレームマン」の代表・奈須田一志氏。写真展には欠かせない額装はもちろん、展示全体の設営まで写真家の目線でサポートしてきた。写真家には身近な存在だが、実はあまり知られていない新規サービスや計画まで、フレームマンの仕事内容に迫っていく。 デジタル化に伴って大判サイズの出力にも対応 ───両国駅から徒歩5分。大通りから少し入ると、今まさにビルの一階からトラックに大型のパネルが搬入される一方で、作品を手から提げた写真家らしき人物を中央に、数名の人たちがビルに入っていく。業界でも老舗の写真専門額屋「フレームマン」の社屋ビルだ。忠臣蔵で名高い旧吉良邸の跡地内にあるというビル一棟すべて社屋で、事務所、作業場、倉庫が入っている。 奈須田 もとは額縁屋から出発しましたが、現在はアルミフレーム、大型木製額縁、その他写真加工全般、そして搬入から施行、展示、ライティング、撤収、倉庫保管、作品の廃棄ま