脳梗塞によりリハビリを続けている落語家の三遊亭円楽(72)が11日、東京・永田町の国立演芸場で行われた『8月中席』で高座復帰した。 【画像】車いすに乗り報道陣からの質問に答える三遊亭円楽 出番を終えた円楽が取材も受けた。現在の体調を問われると円楽は「体調はまぁまぁだけど、高次脳機能障害っていうのが。難しいのはよくわからないけど」と短期記憶障害があることを告白した。しかし、落語家として現役であり続ける。「ありがてぇなとおもったのは長期記憶で昔覚えた落語は忘れてないんだよ。それはスゴいなと思った。しゃべっていると、なんとかストーリーで出てくる」と感謝しながら「これなら、まだまだ。みっともない形でもやれる。スタッフも『みっともなくても構わないからやりましょう』と言ってくれる。しがみついてでも」と力強く語っていた。 板付きで高座に上がった円楽の目には涙が。手ぬぐいで涙をぬぐいながら「みっともなくて
「小学校3年生から中学まで、ひどいいじめを受けていました」 6月10日、常葉大附属橘中学校・高校(静岡県静岡市)で開かれた講演会でこう語ったのは、人気お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二さん(39)だ。 <ジャングルポケット・斉藤慎二さん> 「自分がクラスの中で一番背が小さいというだけで、『チビだ』とか、『死ね』だとか、『生きている価値がない』と言われるようになりました」 「ひどいときには、後ろの生徒から背中を彫刻刀で刺された。血が止まらなかったんですけど、いじめられていることは、親には内緒にしておこうという変な正義感があった」 斉藤さんの母親は教師。家でもテストの採点などで忙しくしている姿を見て、「負担をかけるのは申し訳ない」と、いじめのことを話せなかったという。 ある児童の誕生日会では、クラスの中で自分1人だけ呼ばれなかった。涙が止まらなかった。 先生に相談すると、「それは斉藤
森の中に生息し、兵庫県内での絶滅が危惧されている希少種・モリアオガエルの生体が、同県多可町中区の「なか・やちよの森公園」で発見された。見つけたのは、職業体験で訪れた中学生。藤浦薫事務局長は「豊かな自然を感じてもらう絶好の機会になったのでは」と目を細める。 【写真】モリアオガエルの卵塊 日本固有種のモリアオガエルは森林を中心に生息し、繁殖期の4~7月に湖や湿地で泡状の卵塊を産む。同県版レッドデータブックでは「絶滅の危機が増大している種」とされるBランクに分類されている。 同園には5月31日からの5日間、トライやる・ウィークで近くの八千代中から2年生8人が訪れ、生物調査や園内整備の補助に携わった。中学生は園内のビオトープで、外来種のウシガエルが他の生物を食い荒らしていることを職員から聞き、捕獲に挑戦。食用と知って「捕まえて食べてやる」と意気込み、捕まえたのがモリアオガエルだったという。 ウシガ
【神奈川県】藤沢市が間違った市道の道路範囲を指定したため、それに基づいて建てられた民家が取り壊されることになったとして、市は30日、所有者に対して解体や建て直しなどの費用約2345万円の損害賠償を支払うと発表した。6月市議会に補正予算案を提出する。 市建築指導課によると、取り壊されるのは、2018年にJR辻堂駅北側に建てられた民家。昨年7月に、民家の建築敷地の一部が道路用地にかかっていることが判明。本来の道路より55センチ幅が狭く、その分、民家の敷地が広くなっていたという。建築基準法違反になるため、市は民家の所有者に謝罪し、解体してもらうことで合意した。 市によると、市道の幅員などをまとめた市の書類「指定道路調書」に誤りがあった。市が14~17年にこの調査を業務委託した際、業者に市道の中心線を間違って伝えていたという。このエリアで17年以降に建てられたのはこの民家のみだった。市はこの調書の
1991年に性別適合手術を受け、いわゆる“ニューハーフタレント”として活躍してきたはるな愛さん(49)。2009年には、トランスジェンダーの美を競う「ミス・インターナショナル・クイーン」で世界一になり、最近は「LGBTQ」や「性的少数者」に関連した講演依頼も多いそうです。東京パラリンピックでも、華麗なダンスを披露したはるなさんは、恵まれない子どもだけではなく、性的少数者や障がい者への眼差しも温かいです。 【写真】イジメが始まった中学時代のはるなさん ミスコンで優勝したけれど…── はるなさんといえば、性的少数者への意識も強いですよね? はるなさん: タイで開かれ、私が優勝した「ミス・インターナショナル・クイーン」の出場者たちと食事をしていたときでした。 アジアの国の子が、“私の国では差別されてばかり、こんなに自由なタイがうらやましい”と泣く姿を見て、まだトランスジェンダーについて理解がない
モデル・トラウデン直美の弟でタレントのトラウデン都仁(19)が20日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。プロゲーマーによる「身長170センチ以下は人権なし」発言問題に私見を述べた。 【写真】トラウデン都仁の姉・トラウデン直美 人気プロゲーマーのたぬかなは「170(センチ)ないと、正直人権ないんで。170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら生きていってください」などと配信中に発言。予想通り大炎上し、所属チームとの契約解除となった。 代役MCを務めた「A.B.C―Z」の河合郁人が「僕はすごいショックを受けました。プロフィル170センチなんですけど、実際は168センチ」と明かすなど、出演者それぞれが意見や感想を話す中、振られた身長180センチの都仁は「僕は高校時代に『〇〇は人権ない』って言う友達がいたんですよ。ブラックジョークが大好きな友達だったんで、ジョークとして言っ
その瞬間、思わず「あっ」と叫んでしまった。15日の北京五輪スピードスケート女子団体追い抜き決勝。最終周の最終カーブで、高木美帆(日体大職)と姉の菜那(日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(ANA)の3選手がつくる日本チームの美しい隊列から、何かが離れていくのが見えた。誰かが転倒したと思ったが、カメラをかまえる第1カーブの出口付近からはよく見えない。数秒後、高木美帆と佐藤綾乃の2人が、ぼうぜんとした表情で目の前を通り過ぎた。そこで初めて、転倒したのが高木菜那と分かった。遅れてゴールし、息も絶え絶えな彼女を撮影するのは、本当につらかった。(共同通信=大沼廉) 【写真】金メダル目前に転倒、高木菜那の背中に手を添える妹の美帆 試合後のセレモニーは、メダルを獲得した選手をそばで撮影できる最高の機会だ。競技が始まる前から交渉し、セレモニーの時間にリンク内側のポジションに入る特別の許可を得ていた。 ただ、私は
「デビューしたての頃の棋譜って、もう抹消したいくらいの感じなんです。時間が経ってみると、粗だらけというか、目を覆いたくなるようなものっていっぱいあるので」 羽生善治、48歳。1985年、15歳で中学生棋士としてプロ入り。19歳で初タイトルとなる竜王を獲得し、25歳のときには、7大タイトルを独占するという前人未到の記録を打ち立てた。30年以上、棋士として第一線に立つ。 「進化しているかどうかは分からないです。変わっていることは間違いないけれど、本当の意味で前進しているのかどうか。手応えを感じるのが難しくなってきてるということはあるんです。最初のうちは、例えば基礎を覚えて『うまくなりました』というのがあるんですけど、続けるうちに、ロジックの組み立て方が前よりも優れてくると、曖昧なところでの判断が鈍くなるとか、そういうことがあるんですよ」
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