はじめに 本連載では、PHP上で動作するアプリケーションフレームワークであるZend Frameworkについて紹介しています。今回は前回に続き、分散アプリケーション間でのデータのやりとりを行うための方法の一つである「メッセージキュー」を利用するためのZend_Queueコンポーネントを紹介します。 今回は、Zend_Queueのアダプタ(MemcacheqアダプタとPlatformJobQueueアダプタ)の紹介、次に自分でアダプタを作成する方法、そしてStompプロトコルを利用してメッセージキュー管理サーバにアクセスする方法について説明します。 対象読者 PHPの基本構文については一通り理解している方を対象としています。 必要な環境 Zend FrameworkはPHP 5.2.4以降とWebサーバがインストールされている環境で利用可能です。本稿ではWebサーバとしてApache 2.