監督:山崎貴 脚本:山崎貴、古沢良太 原作:西岸良平 淳之介の父親は、茶川の小説を一読して、言う。 「なるほど、実に君らしい。(中略)だが、現実はこうはいかない」 前作「三丁目の夕日」が不幸だったのは、日本アカデミー賞を獲ったことであった。 と俺は思っていた。 公開時、俺はすぐに見に行って、この映画にノスタルジーを運ぶテーマパーク的映画、「昭和33年の夕日町」というファンタジー映画としての価値を見いだし、「必見」と感想に書いた。優れた娯楽映画として評価されて欲しい、と思ったし、ヒットして欲しいとも思った。やがて、商品としてロングヒットし、一定の評価を勝ち得たことは、個人的に大変嬉しく思っていた。 だが、日本アカデミー賞という「お墨付き」までいただいたことで、「三丁目の夕日」は「日本映画バブルの代表例」扱いされ始める。 この映画は決して、昭和30年代のリアルを描いていたわけではないし、そうい
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