身代わり投票問題の責任を取って、自民党の若林正俊元農相(75=長野選挙区)が、参院議員を辞職した。 本会議の採決で不在だった議員の投票ボタンを勝手に押すなんて、論評以前だ。 若林は「魔が差したとしか言いようがない」などと言い訳していたが、納得いかないのは、採決直前に議場を離れ、隣席の若林に「偽装投票」の“スキを与えた”青木幹雄前参院議員会長(75)が、不問に付されていることだ。 若林氏は環境相、農相などを歴任。夏の参院選で改選を迎えるが、公認会計士で長男の健太氏(46)に地盤を譲り、すでに今期限りでの引退を表明していた。 「要するに、クビを切りやすかったのです。任期満了まで6カ月を切り、公選法の規定で辞めても補選は行われません。同じく改選を迎える青木氏は、民主党新人で地元民放の元アナウンサー・岩田浩岳氏(34)との厳しい選挙戦が予想されています。問題が長引けば、相手候補に攻撃材料を