この連載では、オープンソースの仮想化ソフトウェア、Linux KVM(Kernel-based Virtual Machine)とそれを支える技術の最新開発動向を紹介していきます。(編集部) 前回も紹介したとおり、SPICEは非常に優れた画面転送プロトコルです。仮想化されたデスクトップの画面転送だけでなく、動画再生のアクセラレーションや双方向音声などの機能がプロトコル本体に定義されています。そして、将来の拡張性も確保されています。 SPICEプロトコルは、どんな機能を提供できるのでしょうか? 今回はSPICEプロトコルの内部構造についてディープに解説します。 SPICEを構成する6つのチャンネル SPICEプロトコルはTCP接続でコネクションを張っていますが、仕組みの独立性と拡張性を高めるために、仮想的に回線を分割する「チャンネル」という仕組みを定義しています。これはCitrix ICAプ
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