今回は、過去最大級の変化を伴ったUbuntu 15.10の日本語入力(現在は日本語以外も入力できる多言語入力なので、以後インプットメソッドと呼称)について解説します。 IBusがFcitxに、AnthyがMozcに 第370回ですでに述べたように、このUbuntu 15.10からデフォルトのインプットメソッドがIBusからFcitxに変更されました。IBusはなくなったわけではなく、Fcitxと同様にインストールされており、簡単に切り替えることができます(詳細後述)。 変換エンジンはAnthyを継続利用するのが前提だったのですが、fcitx-anthyには使いものにならないレベルの不具合がいくつかあり、本連載でもお馴染みの柴田さんや私によってそれらのバグがいくつか修正され、なんとか使いものになるように持っていくことはできました。 そこまでは既定路線でしたが、Use fcitx-mozc