いまだにモヤモヤしている。今年の「フジロックフェスティバル」のことだ。開催するべきだったのか。安全な開催だったといえるのか。私はオンライン視聴で楽しんだのだが、実はこれすら偽善ではなかったのか。 例の愛知県でのヒップホップイベントが、酒類の提供、密すぎる空間、大声で叫ぶ観客などの問題で大炎上し、「フジロックはマシだった」との声があがっている。もっとも、だからフジロックは正しいというのも違う。 フジロックに関する記事は、批判的なものから肯定的なものまで多数、掲載されたが、やはりまだモヤモヤする。本当のことを知りたい。 そこで私は会社員時代の先輩であり、フジロック常連で今年も全日程に参加した萩本良秀氏に急遽、話を聞いた。萩本氏は大手旅行サイトやエンタメサイトの編集長を務め、現在もインバウンド観光に関する仕事を続ける、観光分野の専門家である。 可能な限りの客観的な事実、現場で起こったことをもとに
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