6月の全国高校総合体育大会(インターハイ)の卓球男子シングルス埼玉県予選で、埼玉栄高(さいたま市西区)の卓球部コーチを務める男性教諭が、出場した部員に対し、意図的に負けるよう誘導する発言をし、部員が実際に負けていたことが27日、同高への取材で分かった。教諭は順位を調整し、この部員を含む同高の出場者を県代表にするためだったとの趣旨を説明しているという。 埼玉栄高によると、誘導があったのは、いずれも同高の3年生と2年生による試合中。5~8位を決める総当たり戦で、埼玉栄高3人と県立高1人の計4人が参加した。順位は勝敗のポイント数で決定。7位以内なら県代表に選ばれる取り決めだった。 教諭は3年生に「この試合で負ければ、5~7位が(埼玉栄高3人に)決まる」と発言。リードしていた3年生はミスを繰り返し、2年生に敗れた。1~4位も合わせ、7人の県代表を同高が独占した。 外部の指摘を受け、県高校体育連盟が
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