民主党の山口壮前外務副大臣は15日の衆院外務委員会で、中国の傅(ふ)瑩(えい)外務次官が昨年8月、沖縄本島を含む琉球諸島について中国の領有権を主張する発言があったことを示唆した。この後、山口氏は中国外交の事実上のトップだった戴(たい)秉国(へいこく)国務委員との会談でこの点をただし、戴氏は傅氏の発言を否定したという。 傅氏が琉球諸島に関する発言を行ったのは昨年8月30日。外務副大臣として訪中した山口氏と北京市内で会談した。山口氏は31日の戴氏との会談で、野田佳彦首相(当時)の親書を手渡した。 山口氏は外務委で、この会談内容を披露し、「傅瑩さんとの会談のときに、先方から琉球についての言及があった」と指摘。傅氏が琉球諸島に関する領有権を主張したことをほのめかした。 翌日の戴氏との会談で、山口氏は傅氏の発言について「今までの中国の(主張の)ラインからはみ出している。訂正いただけないか」と抗議。戴