北極圏開発で包括戦略=「航行の自由」も重視−米 北極圏開発で包括戦略=「航行の自由」も重視−米 【ワシントン時事】オバマ米大統領は10日、北極圏の開発や秩序維持に関する包括的政策を示した「北極圏国家戦略」に署名した。北極圏では、地球温暖化に伴う海氷の減少によって資源採掘の展望が開け、ロシアやノルウェーなど各国間で開発競争が始まっている。米国としても、国を挙げて関与していく姿勢を鮮明にした形だ。 大統領は、「北極はこの星に残された最後の大いなるフロンティアの一つだ」と強調。15日にスウェーデンで開かれる「北極評議会」(北極圏8カ国で構成)の閣僚会合に出席するケリー国務長官が、新戦略に触れる可能性もある。 戦略は、「米国は変化する地域状況に積極的に取り組むべきだ」と表明し、米国の安全保障上の利益促進、環境・埋蔵資源の管理、国際協力の強化の三つを政策の柱に挙げた。 さらに、北極圏では、資源