ネコなどのほ乳類が駅長を務める鉄道駅は特に珍しくありませんが、伊勢エビが駅長を務める駅が徳島県に存在。単に物珍しさだけが狙いではなく、キーワードは「脱皮」、そして「伊勢エビの色」です。そこには開業以来、一度も「あること」を経験したことのない鉄道会社の切実な願いがありました。 意外と切実 伊勢エビが駅長に就任したワケ 伊勢エビが駅長を務める駅があります。 宍喰駅の改札付近に設置された“駅長室”(写真出典:阿佐海岸鉄道)。 場所は四国の“右下”、太平洋に面した徳島県海陽町。阿佐海岸鉄道・宍喰(ししくい)駅の改札付近に設置された水槽は、2匹の伊勢えび「あさちゃん」(メス)と「てっちゃん」(オス)が勤務する駅長室です。 和歌山電鐵・貴志駅(和歌山県紀の川市)の「たま」(ネコ)をはじめ、ほ乳類が「動物駅長」を務める例は近年、特に珍しくはありません。そうしたなか伊勢エビを駅長へ就任させた理由について、