星野源が約8ヶ月かけて作り、「情熱をすごく込めて作った」と語ってきた楽曲“アイデア”への期待は相当高いものになっていたが、一聴してみると、そのハードルをゆうに飛び越えて来る名曲であり、また、星野の新たな代表曲になるであろう楽曲だった。 まず、リスナーが驚いたのは曲の2番以降の展開だろう。本日の0時より配信限定でリリースされた『アイデア』は、NHKの連続テレビ小説『半分、青い。』の主題歌として今年の4月から一部がすでにお茶の間に流れている。マリンバの音色が心地好いイントロが響き、朝の憂鬱から解放してくれるような爽やかなポップス。テレビで聴いてきたここまでを、ようやく新曲として聴いて、やはり素晴らしい楽曲であることを確認したのち、曲調は一気に内省的な雰囲気に変わる。 歌い出しの印象的な《おはよう 世の中》という歌詞は《おはよう 真夜中》に変わり、《笑顔の裏側の景色》、《すべては笑われる景色》と