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ブックマーク / book.asahi.com (14)

  • イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——後編|じんぶん堂

    記事:平凡社 パレスチナ・イスラエル問題に関するオンラインセミナー「パレスチナ連続講座」に登壇する東京経済大学教授の早尾貴紀さん 書籍情報はこちら 《前編はこちらから》 ホロコーストを経験したユダヤ人とイスラエル 「ホロコーストを経験したユダヤ人が、どうしてジェノサイドをする側になるのか」という質問をよく受けます。そのことについて、2023年に日でも公開された『6月0日 アイヒマンが処刑された日』という映画を例にお話しします。ナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンは1960年に逮捕され、62年にイスラエルで処刑されました。映画ではその死体を焼却する炉を作る過程が描かれます。映画に登場する鉄工所の社長、作業員、臨時に雇われた少年工は、それぞれ、「イスラエル国民」を構成する3階層のユダヤ人グループに属しています。 1つめのグループは、イスラエルの建国運動を中心的に担った人たちです。ヨーロッパ出身で

    イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——後編|じんぶん堂
    yojik
    yojik 2024/06/09
  • すばる文学賞・大田ステファニー歓人さん 1文字も書かないで「概念小説家」やってました 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#6|好書好日

    第47回すばる文学賞 受賞作品「みどりいせき」 学校に馴染めず不登校気味の高校2年生の「僕」は小学校時代にバッテリーを組んでいたピッチャーの 春と再会し、知らないうちに怪しいビジネスの手伝いをすることに。隠語と煙で充満する隠れ家でグミ氏やラメちたちとつるみ、不健全で抗いがたい、鮮烈な青春にまみれていく――。 ふぁにーちゃんって呼んで 受賞の言葉にまず驚いた。 「どもう、ステファニーだお このたび、わらいありなみだありのすったもんだのすえ、スーパーすばるちゃん人形を手にしました。次はクリスタルすばるちゃん人形をゲトりたいので、グットシット期待してね。」 な、なんなんだ、この文体は⁉ 続いて受賞作「みどりいせき」を読んで、また驚いた。受賞の言葉×100の自由すぎる文体が完成度をもって最後まで貫かれていたからだ。そして、ペンネームは「大田ステファニー歓人」。 私、大田さんの話していることがちゃん

    すばる文学賞・大田ステファニー歓人さん 1文字も書かないで「概念小説家」やってました 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#6|好書好日
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    yojik 2023/12/14
  • 文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日

    第128回文學界新人賞 受賞作品「ハンチバック」 親が遺したグループホームで裕福に暮らす重度障害者の井沢釈華。Webライター・Buddhaとして風俗体験記を書いては、その収益を恵まれない家庭へ寄付し、Twitterの裏垢では「普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢」と吐きだす。ある日、ヘルパーの田中に裏垢を特定された釈華は、1億5500万円で彼との性交によって妊娠する契約を結ぶ――。 療養生活という名の引きこもり 取材は市川さんが両親と暮らす自宅で行われた。お母さんに案内された部屋で、市川さんと目が合った瞬間、その射貫くような眼差しに気圧された。市川さんは筋疾患先天性ミオパチーという難病により、人工呼吸器を使用しているため、発話に大変な体力を使い、リスクもある。そのため取材も、あらかじめメールで回答をもらい、補足のみ、最小限お話いただく形をとった。 目力の強さはそれが市川さ

    文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日
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    yojik 2023/05/29
  • tofubeatsの知を拡張する愛読書 知らないより知ってたほうが、面白い確率が高い|好書好日

    tofubeatsさん tofubeats(とーふびーつ) 1990年生まれ神戸出身のラッパー/プロデューサー。中学時代から音楽活動を開始し、高校3年生で国内最大のテクノイベント「WIRE」に最年少で出演。代表曲は「朝が来るまで終わる事の無いダンスを」「水星 feat. オノマトペ大臣」など多数。2022年には中村佳穂らが参加した4年ぶりのフルアルバム「REFLECTION」、初の著書『トーフビーツの難聴日記』を発表する。 目標とするECDと小西康陽 ――アルバム「REFLECTION」と同日に出版される『トーフビーツの難聴日記』のゲラを読ませていただきました。tofubeatsさんは2015年にご自身の会社・HIHATT(ハイハット)を立ち上げましたが、創作以外にも、サンプリングのクリアランスや楽曲の権利処理、契約書の内容を弁護士さんに相談したりといろんな実務を並行されているん

    tofubeatsの知を拡張する愛読書 知らないより知ってたほうが、面白い確率が高い|好書好日
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    yojik 2022/05/18
  • 音楽家・星野源さんと琉球大学教授・上間陽子さんが対談 沖縄の問題も選挙も、「普通」から発信|好書好日

    外山俊樹撮影 沖縄の強い想いに突き動かされた/星野源 『海をあげる』は、教育学者の上間が、自身が調査・支援している若年出産する少女たちのことや、土砂が投入される辺野古の海のことを、暮らしの延長線上でつづる。沈黙を余儀なくさせられている人々のかすかな声と思いが浮かび上がるエッセーだ。 星野 「僕は20代のころ、沖縄居酒屋でアルバイトしていた経験から、勝手に沖縄との縁を感じていました。でもを読んで、沖縄の現状やそこで暮らす人の想(おも)いに改めて気付かされました。上間さんは、感情的に訴えるのではなく、現実を丁寧に描写し、淡々と描く中で、人の想いを伝える。行間から上間さんの強い怒りや想いが伝わってきて、突き動かされました」 上間 「ありがとうございます。土の人に伝わるよう、書き方や章の並び順をかなり考えました」 星野 「沖縄で暮らす少女たちの支援もされていますよね」 上間 「そうなんです。1

    音楽家・星野源さんと琉球大学教授・上間陽子さんが対談 沖縄の問題も選挙も、「普通」から発信|好書好日
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    yojik 2021/12/20
  • 書体設計士・鳥海修さん 谷川俊太郎の詩を組む書体から、Mac搭載フォントまで。歴史と現代をつなぐ「文字作り」|好書好日

    鳥海修さん=西田香織撮影 日々、iPhoneなどのスマホや、ワード文書、ドキュメントを通じて私たちが読んでいる文字。その書体(フォント)には一つひとつ名前がついている。ヒラギノや游明朝など、多くの人に届く書体は、字游工房の鳥海修さんが書体設計士として開発に関わった。特定のジャンルや作家のための書体なども生み出してきた。 「水のような、空気のような」書体は、いつの時代も主張することなく読者に寄り添う。文字の作り手が表に出ることはほとんどないが、書体はブックデザインに大きな影響を与える要素だ。40年に渡り、書体開発と向き合ってきた鳥海さんに話を聞いた。 山形で育った青年が「文字」に出会うまで 字游工房が開発したヒラギノ書体。 大日スクリーン(現SCREENホールディングス)の依頼で制作された「ヒラギノ明朝体」「ヒラギノ角ゴシック体」「ヒラギノ丸ゴシック体」「ヒラギノ行書体」の4書体の一部は、

    書体設計士・鳥海修さん 谷川俊太郎の詩を組む書体から、Mac搭載フォントまで。歴史と現代をつなぐ「文字作り」|好書好日
    yojik
    yojik 2021/01/25
    “いかに歴史にのっとって作るか。いまUD(ユニバーサルデザイン)フォントが注目されているけど、少しずつ現代が入ってくるんだよね。私たちは、その最先端にいるわけです。不易流行ですよ”
  • 滝沢カレンの「100万回生きたねこ」の一歩先へ|好書好日

    撮影:斎藤卓行 「ニャーニャーニャニャニャッ」 「ニャッニャッ」 激しいが叫び合う争いの朝で目覚めた。 開いた窓から、外を見る。 わぁなんてさりげない争いだろうか。 オイラは視線をあっけなく室内に戻した。 ん? オイラは誰かって? オイラの名前は万年、ズタウオ。 ニックネームは、ズータウだ。 オイラは雪が溶けたように白いだ。 いつもこの風の通り道として最適な窓辺から外を眺める毎日。 いや、ただただずんぐりむっくりな幸せを味わいながら、黄昏ているわけではない。 オイラは今一番幸せを感じているんだ。 に生まれてよかったと、どのより思っているだろう。 絵:岡田千晶 それは、遡ること数千年前。 オイラは愉快な家庭に生まれた一匹だった。 毎日兄弟とオイラは川辺から山辺付近で遊んでいたが、ある日大雨と共に兄弟とはぐれてしまった。 「おーい、アニキぃぃ・・・・・・どこいっちまったんだ・・・・

    滝沢カレンの「100万回生きたねこ」の一歩先へ|好書好日
    yojik
    yojik 2019/08/31
    すげえ
  • コラム別に読む : (たいせつな本)宮部みゆき:下 「知」の欺瞞 ポストモダン思想における科学の濫用 - 宮部みゆき | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    my classics アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン 知ったかぶりを暴き、論理的にめった斬り まず最初に白状しますが、難解なです。 高校時代、物理も数学も赤点ばっかだった私は、初読のときには内容の半分も理解できませんでした。そもそも〈ポストモダン思想〉なるものがよくわからず、書で名前を挙げられている哲学者や思想家諸氏のことはまさにその名前ぐらいしか知らず、〈サイエンス・ウォーズ〉についても漠然とした知識しか持ち合わせていませんでしたから、なおさらです。 それでもこのは面白かった。だから何度も読み直し、読み重ねるたびに少しずつ解(わか)ってゆくのが嬉(うれ)しかったのです。 世界的に著名な思想家たちが、自身の思索を語ったり文章化したりする際に、自然科学、なかでも数学や物理学の専門用語や概念、理論をばんばん使う。それが、専門家の目から見るとトンデモない間違いだらけだ。しかし、その

    コラム別に読む : (たいせつな本)宮部みゆき:下 「知」の欺瞞 ポストモダン思想における科学の濫用 - 宮部みゆき | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    yojik
    yojik 2015/07/09
  • 書評・最新書評 : 朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機 [著]根本祐二 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■避けがたい近未来、直言で指摘 上下水道、学校、道路——現代日のインフラの多くは半世紀前の高度成長時代に作られた。その補修や交換で今後数百兆円規模の莫大(ばくだい)な費用が必要になるが、人口減少と高齢化、財政悪化に伴い、もはや全面維持は不可能だ。それを今後住民に納得させ、維持管理と資金捻出の新手法も含めた計画立案を、いまから進めなくてはならない。 書はこの面倒だが避けがたい事実を、ストレートに指摘しただ。 理念やお題目より数字と具体的な提案に物を言わせるだが、読み易(やす)く事例も豊富で説得力は高い。そして書の根底にある、今後の日が直面する大問題は市街地の秩序ある縮小なのだという認識は、都市計画や建築リノベーションの分野も共同で取り組むべき重要な課題だ。 震災復興はそれを試すまたとない機会だが、その具体的な提案も書には挙げられている。実務家はもとより、日都市の未来に関心のあ

    書評・最新書評 : 朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機 [著]根本祐二 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    yojik 2015/03/26
  • コラム別に読む : 知の格闘─掟破りの政治学講義 [著]御厨貴 - 渡辺哲哉 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    誌の恒例企画「国会通信簿」でおなじみの著者が、東大先端研の教授を退官する際の“最終講義集”。2011~12年にかけて「オーラル・ヒストリー」「公共政策」「メディアと政治」など6回にわたり、古今の政治を縦横に語り尽くしている。 どの回も裏話がとにかく面白い。宮沢喜一元首相が、いかに嫌みな振る舞いを得意としていたか。栄典制度見直しの懇談会委員として答申書を提出した際、小泉純一郎元首相が発した一言。他の学者委員との角逐もまた、通常ではうかがえない政治の裏面だ。菅内閣の震災復興構想会議で議長代理を務めたが、「(他のメンバーと)もし同窓会をやって酒を飲んだら、皆を並べておいて全員を殴打するだろう」と血なまぐさい宣言までしている。 「建築と政治」では、首相官邸や別邸など、物言わぬ「権力の館」が発する政治的メッセージを読み解く。麻生太郎元首相がなぜバーに通ったか、公邸の間取りから解を導き出す。 講義を

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    yojik 2015/01/06
  • 本の記事 : 坂本龍馬の真実 船中八策は虚構か? - 宮代栄一 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    犬猿の仲の薩摩と長州を仲介して薩長同盟を成立させ、大政奉還を献策した幕末の志士・坂龍馬。明治維新の立役者とされてきた龍馬像に近年、研究者から疑問の声があがっている。 坂龍馬は1835年、土佐・高知で、郷士・坂八平の次男として生まれた。やがて脱藩して勝海舟の弟子となり、海軍操練所に出入りしたり、日初の貿易商社といわれる亀山社中を結成したりするかたわら、薩長同盟を仲介。明治政府の骨格となる船中八策を考え、大政奉還を献策するなど、幕末の政治に大きな影響を与えたとされる。 小説やドラマなどでは、大志を抱く、人好きのする人物として描かれることが多く、姉・乙女あての手紙に記された「日を今一度せんたくいたし申候」は、龍馬の決意を示したフレーズとして知られている。 ◇ だが、こうした龍馬像に対しては近年、異論が相次いでいる。 まず薩長同盟。討幕軍事同盟と言われてきたが、佛教大学教授の青山忠正さん

    本の記事 : 坂本龍馬の真実 船中八策は虚構か? - 宮代栄一 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    yojik 2013/03/07
  • 「資本主義が嫌いな人のための経済学」書評 左派こそ勉強を|好書好日

    主義が嫌いな人のための経済学 [著]ジョセフ・ヒース 2008年金融危機に始まる世界不況、さらには震災後には特に、「資主義はもう終わり」みたいな物言いを無数に見かけてきた。これは特に左派に多いし、その人たちは資主義の理論的根拠(と思っている)経済学も破綻(はたん)したと言いたがる。 でもそのほとんどは、実は経済学の主張をろくに知らず、自分の主張も考え抜いていない。そしてその無知と怠慢につけこむ保守派の乱暴な議論に反論できず、万年負け犬の地位に甘んじている。 それじゃダメだ。資主義のダメな現状を改善したいなら、左派もちゃんと勉強しようぜ、というのが書だ。 というわけで書は、筋金入り左派哲学者による、むずかしい綱渡りだ。経済学を乱用して既成体制の走狗(そうく)と化した一部論者には鉄槌(てっつい)を。 しかし優しさとか友愛とか、左派の無内容な情緒的議論にも手加減無用。書の邦題は実

    「資本主義が嫌いな人のための経済学」書評 左派こそ勉強を|好書好日
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    yojik 2012/06/08
  • 「テクノロジーとイノベーション」書評 大胆に描く、技術の自律的変化|好書好日

    テクノロジーとイノベーション 進化/生成の理論 著者:W.ブライアン・アーサー 出版社:みすず書房 ジャンル:経済 新技術はどこから生れ、どこへ行くのか? ドメイン、構造の深化、機会のニッチ、生成的な経済…。数々のモチーフが鳴り響く、新テクノロジー創成のメタ理論。【「TRC MARC」… テクノロジーとイノベーション 進化/生成の理論 [著]W・ブライアン・アーサー 書の手柄は中身よりアプローチにある。イノベーションは経済、いや人間社会と文明の発展に決定的な重要性を持つ。が、どうすればそれが起こるのか? これについての既存研究は多いし、著者の答えも目新しくはない。あらゆる技術は、他の技術の組み合わせである。だから技術のモジュール化とその自由な組み合わせを促進すれば、イノベーションは起こる! これは内外の多くの識者が何度も指摘したポイントだ。 が、書の視点が異様だ。技術が経済に貢献すると

    「テクノロジーとイノベーション」書評 大胆に描く、技術の自律的変化|好書好日
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    yojik 2012/03/19
  • 「Made by Hand―ポンコツDIYで自分を取り戻す」書評 自作で世界の仕組みを理解する|好書好日

    Made by Hand ポンコツDIYで自分を取り戻す (Make:Japan Books) 著者:Mark Frauenfelder 出版社:オライリー・ジャパン ジャンル:暮らし・実用 「Makerムーブメント」を主導する雑誌『Make』の編集者によるDIY体験記。野菜作り、ギター作りなどの経験や、個性的なDIY愛好家との出会いを通して、自分の手でモノを… Made by Hand―ポンコツDIYで自分を取り戻す [著]マーク・フラウエンフェルダー 最近のビジネス書を見ると、パソコンやインターネットの世界はマイクロソフト、アップルやグーグルなどの企業活動だけしかないかのようだ。でも実際にそれを支えたのは多くのアマチュアハッカーたちだ。かれらが自由闊達(かったつ)にプログラムを書き、付属機器を組み立て、ウェブページを作る中で、応用範囲が広がり、産業としても成立するようになった。 が、目

    「Made by Hand―ポンコツDIYで自分を取り戻す」書評 自作で世界の仕組みを理解する|好書好日
    yojik
    yojik 2011/08/24
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