神戸市北区の新名神高速道路の工事現場で橋桁が落下し、作業員10人が死傷した事故で、「橋桁の西端を支えていた土台が最初に変形して崩れた。土台の強度に疑問があった」と工事関係者が話していることが27日、分かった。橋桁落下は土台の強度不足で起きた可能性があり、兵庫県警は、土台の設置方法や強度に問題がなかったか調べる。 工事を発注した西日本高速道路などによると、土台は鉄製の建材や円柱形の支柱を組み合わせて設置されていた。橋桁を下ろして橋台に最終固定するまでの仮の台で、土台の上にはジャッキ4台を置いて橋桁の西端を支えていた。