ロシア、安倍首相発言に抗議=大使呼び「世論惑わす」 2019年01月10日06時26分 ロシアのモルグロフ外務次官=2017年11月、韓国・仁川(EPA時事) 【モスクワ時事】ロシアのモルグロフ外務次官は9日、上月豊久駐ロシア大使を外務省に呼び、北方領土交渉をめぐる最近の日本側の発言について、「(日ロ首脳の)合意の本質を乱暴に歪曲(わいきょく)し、両国の世論を惑わせる」と抗議した。安倍晋三首相は4日の年頭記者会見で、交渉に関し「(ロシア人の)住民に帰属が変わることを納得、理解してもらうことも必要だ」と述べており、これに強い不快感を示した形だ。 河野太郎外相が14日にモスクワでラブロフ外相と会談するのを前に日本側をけん制する意図もありそうだ。 ロシア外務省の発表によると、モルグロフ氏は「『島の領有権の日本への移行』に関し、南クリール(北方領土)の住民の『理解を得る』必要性について述べた日本指