11月18日に北京モーターショーが開幕した。上海と交互に隔年で開かれ、中国最大級となる2つのモーターショーにはほぼ毎年足を運んでいる。今年の特徴は何と言っても中国メーカーによる「自主開発車」が展示の前面に押し出されたことだろう。 従来から中国で開催されるモーターショーには、他国では見られない1つの特徴があった。象徴的に言えば「同じ車が2カ所に展示されている」ことだ。 海外の自動車メーカーが中国国内市場向けの車を現地生産するには必ず合弁会社を作らなくてはならず、その出資比率も最大50%までに限られる。合弁生産されている車の技術やデザインのほぼすべてが海外から持ち込まれているため、独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)、ホンダなどが、自社のブランドでブースを設けて「自社ブランド車」を展示するのはごく自然なことである。 もう1つの展示場所が合弁相手側のブースだ。例えばVWの
まずここでご紹介したいのは、『感覚のリセット』というシリーズエッセイ。 紀伊國屋書店がこの秋に刊行した、季刊のフリーマガジン「スクリプタ」に連載し始めました。 リセット、という言葉は、テレビゲームの影響でややマイナスなイメージがありますが、 ここでは、自分の感覚や知識を見直し、原点から考える、といった意味を込めて使っています。 その第一回、『この先 240m ahead』 をお楽しみください。 感覚のリセット― [1] この先240m ahead 岩井俊雄 東京の地下鉄構内を歩いていて、いつも気になる表示がある。「この先240m ahead」。これは、別な路線のホームまであと何メートル歩けばよいかを示すサインなのだが、日本人向けの「この先 240m」と外国人向けの「240m ahead」が微妙に合成されているのだ。2つを並べて書くより、共通する「240m」を一つにしたことで、確かにスペース
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く