サイバーエージェントのネットトレンド研究室に勤務する男性が、ニュースリリースの配布前にその内容の一部を勝手に自身のブログで紹介した。しかし、内容が不完全で、読者にリリース内容を誤解され、ネット上でクレームに発展。そして、「いったいどんな情報統制しているんだ」とサイバー社へのバッシングが起きている。 このブログは「デマ」ではないか 問題のブログは07年10月22日付けで「アメブロ」に書かれた。最初に、 「私は、CA(サイバーエージェント)の技術者でもアメブロの運営でもございません」という断りがあって、アメブロのRSS(ウェブログでの更新情報の配信)のアドレスが変更されることについて、リリースに書かれている一部を事前に紹介した。「今現在僕が知っていて、書いても大丈夫そうなことを書いておきます」。書かれたのは、新しいアドレスと、変更するまでには移行期間があること、アドレスが変わったら「どういう対
図1 2006年度の世界市場における携帯電話メーカーのシェア ガートナー調べ。ソニーとエリクソンの合弁企業であるソニー・エリクソンが躍進しているものの,“純”日本メーカーのシェアは非常に小さい [画像のクリックで拡大表示] 最近,世界的に見れば日本の携帯電話メーカーの凋落(ちょうらく)が著しい(図1)。 携帯電話はユビキタス時代の中核機器である。日本メーカーの国際競争力低下は他の国内産業にも大きな影響を及ぼす可能性が高い。総務省もこのまま放置してはいけないと重い腰を上げて議論を始めたが,混沌(こんとん)を極めているのが現状だ。一体,日本の携帯端末産業には何があったのか。今回から始める連載で,日本メーカーの国際競争力低下の真因を探ってみたい。 その前に,筆者と携帯電話産業との関わりについて,少しだけ説明させていただきたい。筆者は1995年から大学で通信工学の研究を始めた。当時,国内の通信業界
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