一人、面白い男を紹介させてください。上の写真の彼は「Munetaka Tokuyama」。NYを拠点に活躍するフォトグラファーです。最近になって少しは注目され始めたみたいですが、雑誌を読んでも彼の魅力についてはあまり書かれていないので少し書いてみようと思います。彼が僕を訪ねてきたのは3年ほど前。解像度が低く、ひどくブレた写真のポートフォリオを引っ下げて来ました。正直、広告の仕事としてのクオリティには至っていないと思ったのですが、「僕、動いてる物しか撮れないんです。」と言う彼の写真の内容の面白さ、そして何よりクリエイティブに対する姿勢に惚れました。「日本で雑誌や広告の仕事を積み重ねて、腕を磨きなさい」という僕のアドバイスにも、「自分にはレベルが高すぎるとわかっていても最前線に居たいんです」と答えられました。仕事は量ではなく質であり、選ぶもの。そんな姿勢を売れる前から持っている彼は素晴らしいと