石コロ、彫刻、絵葉書、陶器、お椀、ペインティング、合板の抜け殻。それらの台座的な何かと額縁的な何かの上での偶発的な出合い。 そしてこれらのものは一個人ではなく万人でつくられるものではあるが、あたかもロマン主義的な一遍のポエムのように何かしらの法則も求められてもいる。 ギャラリー中央に屹立する台座であり額縁の役目も担った二本の柱。天井までとどくこの柱は中世の大聖堂のあるいは伽藍を支える列柱のようだ。これは真新しい普通のアパルトマンの一室に退廃的な何かを出現させてしまった、クルト・シュヴィッタースのメルツバウ的な何かだったのかと思う。 秩序、混沌、イメージ、どこまでいっても常軌を逸脱した形成途中の何か。そこには代わる代わる誰かが足を踏み入れては征服した気になっては即座に逡巡させる。だがそちらからは何も提供してはくれないこれらのものを前にして感じるのは、不安、孤立、分散、空虚、荒唐無稽さとは裏腹
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