桃の節句に飾る「ひな飾り」の標準規格を策定する日本雛飾り委員会は3日、ひな飾りを構成する五人囃子に女児3人を採用すると発表した。近年、女性能楽師の活躍する機会が増えていることから、五人囃子が男児である必然性が薄くなったと判断した。ひな壇を飾る15人中7人が女性となる。 ひな壇に飾られるひな人形は内裏雛2人、官女3人、五人囃子5人、随身(右大臣・左大臣)2人、仕丁3人の計15人からなる。このうち女性は女雛と官女の計4人で、全体の3割にも満たない。 「女児の成長を願う行事であるにもかかわらず、ひな壇に女性が少ないのではないか」という指摘が昨年委員会にあり、検討した結果、これまで全員男児だった五人囃子のうち3人を女児から採用することを決めた。今回の変更でひな人形に占める女性比率は5割に迫ることになる。 太鼓や笛などを演奏する楽師5人からなる五人囃子は、従来元服前の男児から選ばれてきたが、長らく女