日本史の教科書にのっている貴族の肖像画を見ると、多くの場合木の板を持っています。 平清盛 この木の板は「笏(しゃく)」といいます。NHKで放送されているアニメ「おじゃる丸」で坂ノ上おじゃる丸が持っているピンクの板も「シャク」と呼ばれているので知っている人も多いかもしれません。 引用:おじゃる丸となかまたち:おじゃる丸|NHK『おじゃる丸』公式サイト 「おじゃる丸」では変幻自在、何にでも使える笏ですが、本来は何のために使うものなのでしょうか? カンニングペーパーの役割 笏は中国で古くから儀式や行事の場で使われており、中国にならって朝廷の儀式を整備した日本でも使われるようになりました。 儀式には長く複雑なものが多かったため、式次第などを紙に書いて貼り付けておき、いざというときに思い出せるように使っていたのです。 ただし、儀式のときの正装と一緒に用いられたことで、笏を持つということも正装の一部と