じゃがいもの塊茎についてはこれまでビタミンC、葉酸、ビタミンB群、カリウム、クロロゲン酸など様々な栄養成分や機能性成分が含まれていることが報告されています。しかしながら、可食部以外の有用成分については未知の部分が多く、私たちはこれらを「未利用資源」として新規機能性成分の探索を進めています。 今回は塊茎の皮に着目し、皮エタノール抽出物をマウスへ経口投与して、小腸パイエル板細胞の各種サイトカイン*産生への影響について検討しました。 *サイトカインとは…細胞から放出される情報伝達物質で、標的細胞にシグナルを伝達し、細胞の分化・増殖・機能発現に関わっています。 腸管には体内の全免疫細胞の60~70%が存在しており、体内最大の免疫組織である腸管免疫組織を構築しています。この腸管免疫において重要な役割を担っているのが「パイエル板」です。 パイエル板には「M細胞」と呼ばれる「抗原を体内に取り込む細胞」が
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