大阪市の橋下徹市長が、大阪市音楽団(市音)の「直営見直し」を表明したことについて、市音と共演経験などのある作編曲家、指揮者の前田憲男さん(77)、ボブ佐久間さん(62)、宮川彬良さん(51)の3人が、市音存続を求める活動を始めようとしている。「大阪の宝であり、日本に数少ない本格的吹奏楽団をなくすことになる。その価値を理解し、守ってほしい」と大阪市民に呼びかける構えだ。 (慶田久幸) 前田さんは、NHK大阪放送局で放送されている「なにわ歌謡ステージ」で市音を指揮しているほか、市音が演奏する高校サッカー応援曲を集めたCD「ブラバン! 高校サッカー2」でアレンジを担当した。「吹奏楽のイメージを変えるレベルの高さにみんな驚く。安心して指揮できる楽団だ」と前田さんは言う。 ボブさんは昨年末、コンサート「吹奏楽でクリスマス」で初めて市音と共演した。一度限りのイベントでの演奏を暗譜してくるなど真剣な姿に