「数年前の話だけど、どうして糖尿病の子どもにインスリンを打たないで死なせてしまうなんてことが起こるのかしら…」と義理の母が言うので、 「それは、小さい子に血糖を検査したり、インスリン注射をしたりなんて、かわいそうでやりたくないと普段から思っていた人に、“そんなことしなくていい”って言う人が現れると、信じたくなっちゃうんですよ」 と説明しました。トンデモやニセ医療が心の隙間に入り込んでしまうんですね。 大学の同級生で内科医、地域で夜の救急当番をしている友達が、「なんで小児科って“熱が出た”ってだけで夜中に来るの?家に解熱剤があっても救急外来に来るよ」と聞くので、 「それはさ、心配なんだよ」と答えました。 医療ネグレクトも軽症でのコンビニ受診も、以前の私なら一番に問題だと思って怒っていたところなので、 「やすみちゃん、どうしたの?」と言われました。 「小児科医を20年もやってたらわかるよ」 1