『友達やめた。』でまあちゃん(写真左)と向き合う今村彩子監督。(c)Studio AYA 今村彩子監督は生まれつき耳がきこえない。他者とコミュニケーションを取るのも苦手だという。しかし興味を抱いた人や事象にはカメラ片手にグイグイと迫り、「これを世に伝えたい」という猛烈な衝動が原動力となり唯一無二の作品を作り上げてきた。新作は、今村監督の、アスペルガー症候群の友人に対する心の葛藤を描いたドキュメンタリー『友達やめた。』(9月19日より劇場・ネット同時公開)。今村監督は映画というメディアを使って、ダイバーシティな社会を描き続ける。(取材・文:中山治美) ADVERTISEMENT ろうとアスペルガー症候群。どちらも傍目からは理解されにくい、いわゆるマイノリティーだ。そんな彼女たちの日常をカメラに捉えるというだけでも挑戦的だが、『友達やめた。』のテーマは別にある。今村監督の心の葛藤だ。 まあちゃ