あまり知られていない「本の予約・取り寄せシステム」をもっと活用してもらうための作家の呟きと、そこからの広がりや派生をまとめました。 出版不況の理由と流通の問題点についても触れています。 【2/13追記】画像ジェネレーター作成者の方がスマホ比率での画像生成ツールも作ってくださったので追記しました。 コメント欄に補足を書きこんだのでそちらもどうぞ。 続きを読む
![一人の作家が呟いた「本の取寄フォーマット」が広がるまで - Togetter](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/47ba8ba523ca8ac2259f387049de3f718733b3d1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs.togetter.com%2Fogp2%2F68484b3db264eafa1a6c37f5fa5a2eca-1200x630.png)
4年前の秋の夕暮れ。1時間に1本のローカル線の駅から歩いて20分。バスも廃線となった北関東の幹線道路脇を私はテクテクと歩いていた。世間では涼しくなってきたとほざいているが、注文書を入れた重いかばんとともにいるので、汗だくである。 「せんせー、せんせー、せんせー、せんせー」 ロードサイドを中心に展開するとあるチェーン書店の自動ドアを開けるなり、就業時間を終え、すでに私服に着替えていた彼女が呼びかける。何度も呼ぶのは癖なのか何なのかよくわからない。 「せんせー、『割戻し』って歩戻しのこと?」 書店員なのだが、簿記の学習中のため、アポは「退勤後!」というご指定である。要するに、営業で訪問しているはずなのだが、やっていることは勉強の指導である。こっちは汗を引かせたいので一服したいところなのだが、お構いなしに話を続ける。 「ウチらだと『歩』じゃん。『割』の方が大きいよね」 「あー、似ているけど違うか
こんにちは。この連載では、何度か図書館について取り上げてきましたが、昨日(10月29日)、こんなニュースが飛び込んできました。 “図書館関係者が多くを占める会場で、新潮社の佐藤隆信社長が、売れるべき本が売れない要因の一つは図書館の貸し出しにある、と口火を切った。佐藤社長は、ある人気作家の過去作品を例に、全国の図書館が発売から数カ月で貸し出した延べ冊数の数万部のうち、少しでも売れていれば増刷できていた計算になると説明。(中略)新潮社を旗振り役に大手書店やエンターテインメント系作家らが、著者と版元の合意がある新刊について「貸し出しの1年猶予」を求める文書を、11月にも図書館側に送る予定だ。” 出版不況の一因は、無料で本を貸し出す図書館にある。こういうことは昔から言われていたわけで、筆者も一度取り上げたことがあります。ですが、ここへ来て出版界の声が、さらにヒートアップしてきた印象があります。本当
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