1 FFTと言えば、重厚なストーリーと並び、奥の深いシステムの誉れ高きゲームである。その奥深さゆえに、FFTは世間一般的に「高難易度ゲーム」に属している。発売当初はネット上でも各所でプレイヤーたちの「悲鳴」があがったものだ。 しかしながら、様々な困難を乗り越え、ついにエンディングを迎えたときに思うのは「最初の方は難しかったけど、最後の方は簡単だったよね」といったものではないだろうか。実際、ラストバトルよりもChapter3終了直前のランベリー城連戦の方が難しいと考える人は多いし、少なくとも私はそう思う。せっかく後戻りの出来ない死地へ辿り着き、そして初めて姿を現した全ての黒幕、最強無敵であるはずのラスボス「アルテマ様」は、その見かけの強烈さとは裏腹に、さっぱり弱かった。いや、決して弱くはないのだろうが、既にオルランドゥだのベイオウーフだのと言った反則的キャラがパーティの主力を牛耳っている中で