6月15日に行われた衆議院厚生労働委員会の参考人意見陳述。ここで「日本肺がん患者連絡会」理事長の長谷川一男さんが「受動喫煙」の危険性を伝えていた際、「いい加減にしろ!」などとヤジを飛ばされたことが報じられた。ヤジを飛ばした衆議院議員の穴見陽一氏は、21日に自身のFacebookに「お詫び」と題した文章を掲載。しかしこの中には「医師として放っておけない点」があると、生活習慣病専門の現役医師である小田切容子さんは言う。 穴見さんの文章に対しては、多くの方が様々な悲しさと怒りの感想を持ったようですが、特に、私が医師として一番引っかかったのは、この一文でした。 「喫煙者を必要以上に差別すべきではないという想いで呟いたものです」 「差別」とは、“特定の個人や集団に対して正当な理由もなく生活全般にかかわる不利益を強制する行為をさす”(ブリタニカ国際大百科事典)ことであり、根拠のないことがらに対してなさ