昨日のエントリで、ファミ通がなおも誤用する『生産出荷台数』と『出荷台数』について批難をしましたが、一方で任天堂が投資家向けに使う『販売台数』という言葉についても、若干世間で誤解されているところがあるようなので、自分もそれほど詳しいわけではないのですが、自分なりの理解を述べてみたいと思います。 2種類ある販売〜『セルイン』と『セルスルー』 まず、セルインとセルスルーという言葉から。先日のソニーの決算報告でも出た言葉ですね。そのときの記事を引用してみたいと思います。 ――PS3の販売台数は? 「セルスルー(販売台数)は把握していないが、セルイン(店頭出荷)だと360万台くらい。(生産出荷550万台との)差がインベントリ(中間在庫)となる」 テクノロジー : 日経電子版 セルインとはメーカーから問屋や小売りなどにメーカーが販売したもので、この日経の記事にあるように通常は『出荷』としてとらえられる