【ワシントン=山田哲朗】タンザニアにあるアフリカ最高峰キリマンジャロの氷河が、地球温暖化の影響で消えゆく運命にあると、米オハイオ州立大などの研究者が2日、発表した。 近く、米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。 研究チームは、航空写真の分析や地上での計測の結果をもとに、1912年から2007年の間に氷河の面積が85%も縮小したと推定。このままだと、早ければ22年、遅くとも33年までに氷河は解けてなくなると予測した。 山頂付近の氷河や万年雪は1万年以上にわたって存在し、文豪ヘミングウェーの小説「キリマンジャロの雪」の題名にもなった。気温の上昇のほか、近年は降水量の減少にも見舞われ、縮小に拍車がかかっている。
シバ・クレーターの立体図。このクレーターは直径500キロで、インド西岸沖の海底にある。 (Picture courtesy Sankar Chatterjee Texas Tech University) 恐竜の絶滅の原因は、数十万年の間隔でメキシコとインド付近に落下した2個の巨大な隕石のダブルパンチだった可能性があることが最新の研究で指摘された。 恐竜の絶滅の原因を説明する学説として過去数十年間で最もよく知られているのが、6500万年前に落下した1個の隕石に着目したものである。直径10キロの隕石がメキシコのユカタン半島沿岸に落下して現在のチクシュルーブ・クレーターを作り、これが世界規模の気候変動を引き起こして恐竜の大量絶滅に繋がったとする説だ。 しかし、恐竜に実際にとどめを刺したのは直径40キロに及ぶ別の隕石だったと主張する説が議論を呼んでいる。この最新の説によると、隕石はチクシュル
生物多様性の損失「減速目標の達成困難」 科学者ら声明2009年10月12日3時2分 印刷 ソーシャルブックマーク 【ワシントン=勝田敏彦】生物多様性を専門とする科学者の国際組織「生物多様性科学国際協同プログラム」は11日、生物多様性条約締約国会議が02年に採択している「10年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という目標について「達成は困難」とする声明を発表した。すでに失われつつある生物多様性を守ることの難しさを、専門家として指摘した。 声明は、同プログラムのジョージナ・メイス副議長(インペリアル・カレッジ・ロンドン教授)が発表した。多様性の保護と回復については、来年10月に名古屋市で開かれる第10回会議(COP10)で、数値目標設定などが議論される。今回の声明はそのたたき台の一つとなる。 声明によると、食料やバイオ燃料確保のため、1992年以降、米カリフォルニア州相当以上の面積
【ニューヨーク時事】奇想天外で人をうならせる研究を表彰するイグ・ノーベル賞の授賞式が1日、米マサチューセッツ州のハーバード大で行われ、パンダのふんから取り出した菌を使って生ごみの大幅な減量に成功した田口文章北里大名誉教授が「生物学賞」を受賞した。日本人が賞を獲得するのは3年連続。 米メディアによると、田口氏はパンダのふんの中に分解能力の高い菌がいることを発見。家庭生ゴミの90%以上を水と二酸化炭素に分解する技術を確立した。田口氏は中国人研究者2人と共に受賞。 イグ・ノーベル賞は10部門で構成。思わず笑ってしまう要素も持ちながら、科学や医学に対する興味をそそる秀逸な研究に対し、1991年から賞を贈っている。 【関連ニュース】 ・ 〔ニュース解説〕日本人に6年ぶりノーベル賞 ・ 〔写真特集〕日本人ノーベル賞受賞 ・ ウェブ環境情報収集サービス開始=OKINET〔BW〕 ・ トス
「山のような怒濤(どとう)が吼(ほ)え狂う獅子のように里を暴れ回り、すでに一面は大海原になっていた」。山の中腹から自分の村が大津波で壊滅するのを目撃した生存者の証言である。時は明治29(1896)年、場所は岩手県赤崎村(現・大船渡市)であった▲この明治三陸大津波の時、波は海抜38.2メートルの丘を越えた。これが確実な記録としては日本での津波の最大波高だそうだ。先の証言をした上野百合之助という人はその後村を再建したが、昭和8(1933)年の大津波で命を落としたという(山下文男著「哀史・三陸大津波」)▲そんな歴史があり、戦後のチリ津波でも死者多数を出した大船渡市では住民への避難勧告も出されたという。南太平洋サモア諸島近くの海底地震による津波注意報に緊張したきのうの列島だ。結果は最大で20センチの波を観測しただけですんだ▲しかし震源に近い島々からは、それこそ「村全体があっという間にのみ込まれ、建
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く