悪化した日中、日韓関係は関係改善の糸口すら見えない。こうした中、1月には韓国が、従軍慰安婦の関連記録をユネスコ記憶遺産に申請する計画を発表。続いて中国が、南京大虐殺の関連資料を申請する準備を始めたと報じられている(AFP通信)。資料の中には、旧日本軍の残虐行為に関するものの他、「慰安婦」に関するものもあるという。 ユネスコを舞台にした各国の動きが、新たな火種となるのだろうか。 【韓国は悲劇を繰り返さないためと主張】 朝鮮日報によると、韓国政府は、旧日本軍の従軍慰安婦(同紙は「性奴隷」と表現)の記録を、世界記憶遺産に登録することを目指している。目的は「二度とあのような悲劇が起こらないよう、世界的な認識を高める」ことだという。 韓国は、第二次世界大戦中、元慰安婦たちのインタビュー、写真、犠牲者によって描かれた絵などを含む、何万もの記録を入手したとし、「他国と連携して申請することで、リスト入りの