システムは老朽化し、管理者は去る ──経済産業省では「2025年の崖」をどのように捉えていますか。 中野氏:2025年の崖と我々が呼んでいるものは、大きく2点ポイントがあります。 1つ目は、今、日本の企業は、基幹系システム、情報システムの老朽化という問題を抱えている点です。この老朽化したシステム、いわゆるレガシーシステムの問題は、古いシステムでもう維持管理が容易ではなくなっており、その維持管理費用がどんどん膨れ上がっています。 2つ目は、クラウドやAI、IoTなどの新しい「デジタル技術」への対応です。デジタル化が進むことで、システムの開発では、アジャイル開発も進んでいます。 今後、5G(第5世代移動通信システム)がより一般に提供されるようになると、そのデータの量が格段に増え、データ管理や活用できていないと、ビジネスが成り立たなくなる時代が来るでしょう。 このままレガシーシステムを使い続け、