セルフパブリッシングの小説『天使の街』では、プロの校正者さん(校閲さん)に原稿のチェックを依頼しました。セルフ・パブリッシングでは、そこまでやる人はあまりいないと思いますが、作品としても商品としても完成度を高めたい、という想いから、意を決してお願いすることにしました。 今回は、校閲さんにどのような指摘をいただいたか、また事前にどんな準備したか、といったことをご紹介していきます。 [2017年8月24日追記]見出しは「校正者」としていますが、厳密には「校閲者」が正しい表現です。 校閲さんは小説をどのようにチェックしているか? 具体的にどんなふうにチェックが入るのか、いくつか例を挙げてみましょう。実際は単純な誤字脱字もご指摘いただいていますが、ここでは作品の書き手として「興味深い」ものを取り上げていきます(ちなみに、黄色い斜めの線は、原稿に反映させた、という自分の目印です)。 よく似た言葉 そ
浦島太郎 昔々、高田純次が釣りをしていると子供たちが亀をいじめていました。 「ちょっと子供たち。亀をいじめちゃダメじゃないの~。え、ウミガメなの? ならいいよ」 子供たちがその場を去ると、亀は深々と頭を下げました。 「助けてくれてありがとうございます。お礼に竜宮城へと案内しましょう」 「あら、竜宮城! 懐かしい響きだね~。初めて聞いたけど」 助けた亀に連れられて、純次は竜宮城へと向かいました。迎えてくれたのはとても美しい乙姫様。 「よくぞいらっしゃいました。是非おもてなしをさせてくださいな」 「お嬢さん可愛いね~。ところでここ、五千円ポッキリって本当?」 竜宮城でのおもてなしは豪華な食事に美味しいお酒、鯛や平目の舞い踊り。 「ねえねえ、サンマの塩焼きの美味しい食べ方知ってる? サンマを塩で焼くんだよ」 時間を忘れて楽しむ純次。何日も経ち、ついに帰ることになりました。 「こちらはお土産の玉手
ここで掲げられているのは講義ノートであって、実際の講義では省略されたり増補されたりしている部分が非常に多いです。 また、実際にはプリントを配って授業をしていますが、それは省略しました。 教科書・参考書その他多くの文献に依拠している箇所も多いですが、一々掲げることはしていません。それらのうち、主なものは最後にまとめてかかげることにします。 第一回 文学を研究するということ 第二回 形式化とテクストの自律性 第三回 記号論・構造主義 第四回 物語の構造�T 第五回 物語の構造�U 第六回 物語の構造�V 第七回 テクストと脱構築 第八回 テクストの相互交渉と修辞性 第九回 解釈のパラダイム 第十回 物語論の臨界 第十一回 差別・抑圧と闘争する批評 第十二回 文学研究の社会化と歴史化/カルチュラル・スタディーズと文化研究 参考文献 [ホームに戻る]
Nobuyuki Kobayashi @nyaa_toraneko 『T京K芸大学マンガ学科一期生による大学四年間をマンガで棒に振る』なかなか面白かった。ゲームなんかでもそうだけど、そこの業界で生きていく為の知恵は、現場のほうがよほど身につくと思う。(続く) http://bit.ly/aCeP7o 2011-02-19 10:45:06 Nobuyuki Kobayashi @nyaa_toraneko 大学で学べるのはその知恵の背後にある物事の考え方のフレームワーク。もっとも件のマンガ学科がそれを教えているのかというと、極めて疑問だが…。マンガを勉強したいのなら、よほど他の学部に行った方がいいんじゃないんだろうか?結局、マンガを描かない限りプロの漫画家にはなれないのだから。 2011-02-19 10:47:45
井上純一(希有馬屋)『逆資本論』発売中 @KEUMAYA 俺は大人になったから、好きなものを「面白くない」って言われるヒトの気持ちが分かるぜ! だから言わないぜ! 2011-02-04 01:18:49
今回はゲームとあまり関係ない話。 『トイ・ストーリー』シリーズを始めとする数々の傑作でおなじみアニメ制作会社、ピクサー。この会社の作品のDVDソフトには、たいていピクサー社内における制作現場のメイキング映像が特典として収録されている。最新作『トイ・ストーリー3』のブルーレイ版にも豪華な特典映像がたっぷり付いていたが、その中のひとつ「脚本の書き方講座」が、映像をまじえてとてもわかりやすく作られており、非常に面白いものだった。 まず前提として、ハリウッドの娯楽映画の多くは「映画の尺の1/4が第1幕(発端)、1/2が第2幕(葛藤)、残りの1/4が第3幕(解決)」という3幕で構成されている。ピクサー作品の場合「脚本はおおよそ100ページで、3幕の配分は25/50/25ページ」とのこと。 この特典映像「脚本の書き方講座」では、ピクサーの『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレデ
エラリー・クイーンの時代から探偵といえば苦悩する生き物です。 そんな苦悩がミルキィホームズにも引き継がれていると考えるのは、 考えすぎでしょうか? 確かにミルキィはギャグアニメだし、 ニコニコで何も考えずにみても全然面白い。 別に深く考察する必要はないだろうし、 論考するとしても探偵物語の文脈とは違う所でするべきかもしれない。 ただ、今回はあえて新本格ミステリのファンとして、 苦悩する探偵の歴史というコンテクストの中で、 ミルキィホームズを考察してみたいとおもいます。 いつもと違って長文の論文調になっておりますのであしからず。 探偵オペラ ミルキィホームズ【1】 (第1巻スペシャルプライス) [Blu-ray] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2011/01/19メディア: Blu-ray購入: 5人 クリック: 63回この商品を含むブログ (44件) を見る探偵オペラミルキ
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