情報通信研究機構(NICT)は、小型無人飛行機に搭載する無線中継装置と、地上に設置して用いる簡易型の地上局装置とで構成される「小型無人飛行機を活用した“無線中継システム”」を開発した。 情報通信研究機構(NICT)は2013年3月18日、大規模災害などで周囲から孤立した被災地域との通信を迅速に確保できる無線中継システムを開発したと発表した。 同システムは、米エアロバイロンメント社製の小型無人飛行機「PUMA-AE」に搭載する無線中継装置と、地上に設置して用いる簡易型の地上局装置とで構成される。孤立地域に地上局装置を設置し、小型無人飛行機により、その地上局周辺に無線LANによる通信サービスを提供することで、スマートフォンやPCなどを用いた被災状況の把握や安否確認など、被災を免れた地域との通信環境を迅速に確保できるという。 東日本大震災では、通信設備や道路などが破壊されたため、数多くの孤立地域