オンラインゲームに不正アクセスしたとして、コンピュータープログラマーの男ら2人が、不正アクセス禁止法違反容疑で神奈川県警に逮捕された。事件の摘発で、ゲーム内では価値があるとされ、仮想通貨で取引されているキャラクターが使うアイテムが現実世界の通貨で取引されていた実態が浮かび上がった。男らは不正入手した他人のアイテムを転売して現金を手にしていたが、ゲームをめぐる法律は未整備なのが実情となっている。(太田明広、黒田悠希) 急成長産業に潜むわな 日本オンラインゲーム協会(東京)によると、平成16年のゲームのプレーヤーは延べ約2千万人で売り上げは約580億円だったが、21年には約8500万人、約1300億円と急成長を遂げている。同年のゲーム運営会社は118社で、ゲーム数は570タイトルに上っている。 今回の事件の舞台となったのは、「リネージュ2」というオンラインゲーム。ゲーム内に登場するキャラクター