漫画家って、とても傷つきやすいんですよね。 世間に傷つき、自分の境遇に傷つき、自分の才能のなさに傷つき、編集者の一言一言に傷つく、ダメだしされてると、編集者がネームをボールペンで突っつく所作にすら傷つく。「オレのキャラをつつくんじゃねぇ!」と殺意を覚える。給料をもらって安寧な立場の編集者にマンガを批評されることにも段々むかついてくる。一喜百憂。そしてコミュニケーション不全のなかで、その感情を原稿に向き合いながら発酵させていきます。無数の生傷が何年たっても乾く暇がありません。もちろん、これはボクの個人的な見解です。 そんな漫画家にとって、メディア化というのは大いなる試練になります。 自分にとってはかけがいのない作品であっても、ドラマやアニメの制作会社の方々にとっては沢山あるうちの仕事の一つ。もちろんアタマでは分かっていますし、少々違和感があったとしても餅は餅屋。メディア化をオッケーした時点で