7月7〜9日の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)警備のため、防衛省・自衛隊がテロ対処を目的に創設した陸上自衛隊・中央即応集団を初めて投入することが28日、分かった。北朝鮮からの弾道ミサイル攻撃などに備えるため、迎撃能力を備えた海上自衛隊のイージス艦も、北海道周辺の日本海側に訓練名目で派遣する方針だ。石破茂防衛相が週明けに陸海空の3自衛隊に対して、サミット支援のため「所要の準備措置などを講ずる」との命令を発令する。これを受けて各部隊が必要な警戒監視任務に当たる。 平成13年9月の米中枢同時テロ以降、サミット開催国は軍も動員してテロ対策を強化している。 中央即応集団は国際貢献やテロ・ゲリラ攻撃への対応を目的に、19年3月に創設された防衛相直轄部隊。対テロ作戦を担う「特殊作戦群」(千葉県・習志野駐屯地)、サリンなどの生物・化学兵器に対処する「中央特殊武器防護隊」(埼玉県・大宮駐屯地)などを傘