解散権をもてあそぶな 衆院の解散権をなぜ「伝家の宝刀」というのか。それは、一振りの下に500人近い選良の首を落とすからである。戦国時代にも、これほど切れ味のいい、血なまぐさい魔剣はなかった。だからこそ、その行使は最高法規・憲法で厳格に規定されている。ただ、最近それを安直に振り回す者がいる。周りに抑える者もいない。危険この上ない。 永田町を「衆参同日(ダブル)選」という妖怪が闊歩(かっぽ)している。政権側がその可能性を意図的にリーク、野党がそれに過剰反応し、またメディアが喧伝(けんでん)していくうちに肥大化し、その影がまた永田町の人々を右往左往させる、といった具合で急成長してきた。 この記事は有料記事です。 残り1590文字(全文1883文字)
![記者の目:「衆参同日選政局」に物申す=倉重篤郎(論説室) - 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1d4d3a33d4bcd4055816a74550bece5f6e5e8e16/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2016%2F04%2F01%2F20160401dd0phj000047000p%2F9.jpg%3F1)