今あなたが読んでいるこの文章は、おそらく左から右に進む横書きで書かれていることでしょう。しかし、かつての日本では、右から左に読む横書きが使われていました。縦書きも横書きも左右の進み方が同じだったのです。 では、どうして横書きの向きが変わったのでしょうか。順を追って、1つ1つ疑問を解決していきましょう。 縦書きはなぜ「右→左」? 時代をさかのぼると、日本語には縦書きしかなかった時代があります。これが、中国語および漢字の影響だ、というのは容易に想像がつくでしょう。漢字は本来、縦書きで用いるための形をしている、とされています。 では、なぜ縦書きは右から左に進むのでしょうか。この理由は明確には分かっていませんが、有力な説の1つに「巻物に文字を書いていたから」というものがあります。 右利きの人なら、巻物を読むとき、左手で巻かれている部分を持ち、右手で引っ張り出すのが自然でしょう。この場合、右から左に
![どうして日本語の横書きは「右→左」から「左→右」に? 昔は書く方向が逆だった理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ed799cf72383e72bf7dda9080ad29e62fe303162/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnl%2Farticles%2F1711%2F08%2Fl_qk_migigaki-1.jpg)