津波の恐怖 時超え伝える 八戸海保で被害写真50枚発見 当時の八戸海保庁舎に押し寄せたチリ地震津波の第1波 チリ地震津波の被害状況を伝える写真に見入る来場者 1960年に太平洋沿岸を襲ったチリ地震津波の様子を撮影した写真50枚が、八戸海上保安部(青森県八戸市)の倉庫から見つかった。チリ沖を震源とする地震による津波は今年2月にも日本に襲来し、岩手、宮城両県の養殖施設が大打撃を受けた。八戸海保は「津波の恐ろしさをあらためて知ってほしい」と、市水産科学館「マリエント」で写真展を開いている。 写真は昨年12月、職員が倉庫の書類整理をしていた際に見つけた。「昭和35年5月24日早朝 チリ地震津波来襲写真」と書かれたスクラップブック2冊に張られていた。当時の職員が記録用に撮影し、保存していたとみられる。 写真には、津波の第1波が海保の敷地内に押し寄せた様子や、海面の水位が上昇する状況が収められてい