夏の電力不足回避へ 東北電見通し 節電前提、融通も不要 東北電力は23日、原発の運転停止が続く場合を想定した7~8月の電力需給見通しを発表した。2010年並みの猛暑でも、企業や家庭の節電協力が得られれば、電力不足には陥らない見通しとなった。新たに火力発電設備を建設するなどして供給力を積み増した結果、節電を前提に他社からの電力融通なしでも乗り切れると予測した。 東北電は「原則として計画停電は実施しない」と説明。猛暑時の供給余力は小さい上、震災後にフル稼働が続く火力発電所のトラブルも懸念されるため、「供給力は万全の状況ではない。無理のない範囲で節電への協力をお願いしたい」としている。 公表したピーク需要と供給力の予想はグラフの通り。最大需要は10年並みの「猛暑時」と、過去5年の記録を平均した「平温時」に分けた。 さらに企業へのアンケート結果などから見込める50万キロワット程度の節電効果が