大阪市立桜宮高校の男子生徒=当時(17)=が顧問の体罰後に自殺した問題で、市教委が公表してから1カ月たった今も、同校生徒への嫌がらせが続いていることが9日、同校のPTA臨時総会で明らかになった。危機感を募らせる市教委は対応を検討するものの、有効な打開策を見いだせないのが現状だ。 総会には保護者約240人と永井哲郎教育長ら市教委メンバーが出席。保護者らは口々に、生徒が登下校中に罵声を浴びせられたり、自転車を壊されるなどの被害に遭っていることを列挙した。2年の保護者の一人は「生徒がバッシングされている」と訴え、嫌がらせ対策を要望。市教委は生徒や保護者と意見交換を重ねながら対応策を検討する考えを示した。