福島県の「廃炉安全監視協議会」が汚染水が漏れた「地下貯水槽」を初視察(24日、福島県大熊町で、代表撮影) 東京電力福島第一原子力発電所の地下貯水槽から放射性物質を含む汚染水が漏れた問題で、地震、原子力の専門家らで作る福島県の「廃炉安全監視協議会」が24日、貯水槽を初めて視察した。 一部の専門家は同行した報道陣に対し、「貯水槽の止水シートが極端に薄い」と設計不備の可能性を指摘した。 同原発には、汚染水を保管する七つの地下貯水槽がある。いずれも地面に掘った穴に3層の止水シートが張られている。内側の2層から漏水した場合に備え、土に接する最も外側には、水を含むと膨らんで遮水効果が高まる粘土質のシート(厚さ6・4ミリ)を使用している。 これについて、協議会メンバーの中村晋・日大教授(地震工学)は、視察後の記者会見で、「一般の産業廃棄物処理施設でも、粘土質の材料を厚さ50センチに敷いており、これはあま