今月から本格化した2015年春卒業予定の大学生らの就職活動を巡り、大手IT企業「ドワンゴ」(東京)が打ち出した「受験料制度」が議論を呼んでいる。 入社を希望する学生に2525円の支払いを求め、本当に入りたい人だけに絞り込むのが狙いだ。他社や学生にも理解を示す意見は少なくないが、厚生労働省は「他の企業に波及すれば、お金がない学生は就職活動が制約される恐れがある」とし、近く導入の意図などを聞き取る方針だ。 ドワンゴは人気動画サイト「ニコニコ動画」を運営しており、受験料は語呂合わせなどで設定した。導入の背景には、インターネットの定着により応募手続きが簡単になり、知名度の高い一部企業に応募が殺到する最近の就活事情がある。